フィンランド・ラハティ郡とサーキュラーエコノミーに向けた協力の覚書を締結しました
石坂産業株式会社(本社:埼玉県三芳町、代表取締役:石坂典子、以下 石坂産業)は、ラハティ郡の経済推進組織Lahti Region Development LADEC Ltd (本社:フィンランド・ラハティ市、CEO:Tomi Tura、以下LADEC) と、サーキュラーエコノミーに向けた協力の覚書を2023年6月に締結しました。ラハティ郡は、環境先進国であるフィンランドの中でも、特に優れたClean-tech(環境技術)を持つ都市です。
石坂産業は、ラハティ郡と、2016年から交流を開始し、2017年2月に友好の覚書に調印。環境技術、教育、バイオエコノミー分野の人材交流、産官学連携グローバルセミナーを通じた知識や経験の共有、共同研究を継続的に行ってまいりました。
今回の覚書調印は、カーボンニュートラルと廃棄物ゼロのサーキュラーエコノミーの実現を目指し、双方の「環境教育(ESD )」(※1)「地域連携」「資源循環のグリーントランスフォーメーション」など、幅広い分野での協力を促進することを目的としています。
フィンランドで行われた署名式では、LADECから、埼玉県で唯一環境省「体験の機会の場」(※2) の認定を受けている石坂産業の環境教育フィールド三富今昔村(さんとめこんじゃくむら)と、フィンランドの環境教育活動をつなげていきたいとの意向が示され、今後、双方で実現に向けた協力を推進してまいります。
代表取締役石坂典子は、都内で、タンヤ・ヤースケライネン駐日フィンランド大使と面会し、「この覚書を礎に、サーキュラーエコノミー、サステナビリティ、教育分野でのさらなる連携、グローバル発信を図っていきたい」と伝えました。ヤースケライネン大使からは、「フィンランドでは幼少期から常に自然が身近な存在で、森での体験教育活動も活発に行われている」と紹介があり、今回の合意が、持続可能な未来に向けての後押しになることに期待が寄せられました。
◆フィンランド・ラハティ郡とLADECについて
ラハティ郡は、ヘルシンキの北東約100kmに位置する人口約20万人の地域です。環境先進国であるフィンランドの中でも、特に優れたClean-tech(環境技術)を持ち、長年、地域全体で環境改善と経済成長を両立させてきました。ラハティ市は、2019年に石炭使用を中止するなど、より環境にやさしく、サステナブルなサーキュラーエコノミーに向けた取り組みが評価され、2021年に「欧州グリーン首都賞(European Green Capital Award)(※3)」を受賞しています。
LADECは、ラハティ郡の経済推進組織として、サーキュラーエコノミーのビジネス面での取り組みの中心になっています。
https://www.ladec.fi/en/for-starting-entrepreneurs/ensure-a-great-start (英文)
(※1) ESD:Education for Sustainable Developmentの略。持続可能な開発のための教育。体験を通して持続可能な社会の想像を目指す学習や活動のこと。
(※2) 体験の機会の場:環境教育等による環境保全の促進に関する法律(環境教育等促進法)」に基づき、企業、NPO等団体が提供する自然体験活動などの体験活動を実施できる施設を都道府県知事が認定する制度です。体験活動の場やプログラムの提供を行う「体験の機会の場」には2023年7月現在で30の事業者(32か所)が認定されています。
https://www.env.go.jp/policy/post_57.html
参考情報:「体験の機会の場」研究機構
https://esd-place.org/
(※3) 欧州グリーン首都賞(European Green Capital Award):欧州委員会が 2008 年に創設した賞で、環境にやさしい都市生活を先導している人口10万人以上の都市を毎年表彰しています。
https://environment.ec.europa.eu/topics/urban-environment/european-green-capital-award_en(英文)
参考情報: グリーン首都ラハティの取り組みについて
https://greenlahti.fi/en