環境教育の
メッカになる

石坂産業が事業を営む、
三富(さんとめ)の地は、
300年以上昔から
人々に親しまれ、
先人たちの知恵によって
守られてきた里山でした。
この地で事業を営み、廃棄物処理に
取り組む企業の使命として、
豊かな自然を守り、
次世代に伝えていきたい。

また、世界中で起きている環境問題を、
根本的に解決するためには、
リサイクルするだけではなく、
教育面から人々のマインドを
変えていく必要があります。

そのために、私たちはその里山を
三富今昔村として開放し、
持続可能な社会の
担い手を育むための教育(ESD※)に
取り組んでいます。

限りある資源を、
ただ消費して生活するのではなく、
私たちとその子孫たちが、
この地球で生きていくことを
困難にするような問題について、
考え、立ち向かい、解決していく。

※ESD:Education for Sustainable Developmentの略。
持続可能な開発のための教育。体験を通して持続可能な社会の想像を目指す学習や活動のこと。

自然と美しく生きる、
つぎの暮らしつくる、
きっかけとなるような場所で
ありたいと思っています。

体験の機会の場

三富今昔村は、埼⽟県で唯一「体験の機会の場(※)」に認定され、⼩中学校の体験学習や社会科見学として、年間約5,000人の学校関係者が訪れています。また廃棄物再資源化プラントの工場見学には、日本各地だけでなく、世界各地から政治家や大使、経営者、ビジネスパーソンなど、年間約4万人以上が訪れ、その数は年々増加。東京ドーム約4個分の敷地で、体いっぱいに里山の自然を感じ、工場見学や体験学習を通して、資源の循環について考える。人と自然が共生していくための学び場として運営しています。

※体験の機会の場:⺠間の団体が提供する⾃然体験活動などの体験の機会の場に対し、
国、都道府県知事、政令市または中核市の⻑が認定する。

JHEP認証“AAA”の
国内最高ランクの森林
今となっては、自然豊かな三富の里山は、20世紀後半の大量生産・大量廃棄の時代に、不法投棄の温床となり、ごみの山と化してしまった過去があります。私たちは、三富の森を再生させる活動をスタート。不法投棄されたごみを拾い、落ち葉を掃き、下草を刈る。大きくなりすぎた木を切り落とし、足りない木を植える。そんな木こりのような仕事をはじめました。その結果、少しずつ生物たちが戻りはじめ、2012年には、生態系を評価するJHEP認証(※)で国内最高ランクの“AAA”を取得。生物多様性の高い里山に復元することができました。そんな自然に恵まれたフィールドを拠点に、様々なワークショップやイベントを開催し、環境教育に取り組んでいます。
※JHEP認証:生物多様性を保全、回復する取り組みを評価する認証制度