トップメッセージ
社会や産業、教育や価値観をも変えていく会社になる。そんな石坂産業の今後に向けた強いビジョンと想いについて代表の石坂が語ります。
もともと海や魚が好きで、大学では海洋学を専攻、中でも環境学を学んできました。大学生の時、趣味の釣りを楽しんでいると、海岸にゴミが漂着するのを目にすることが多くなりました。
漂着しているゴミをよく見てみると、日本だけでなく様々な国から来ているゴミがあり、それらがそのまま放置されてしまっている。このような体験から、ゴミ問題に意識が向くようになっていき、リサイクルとか、環境問題を考えるように、そして社会に貢献できるような仕事がしたいと考えるようになったんです。
このような就職活動をしている中で、産業廃棄物業界にも目を向けるようになって、地元の三芳町にある石坂産業に出会いました。それまでは地元にある企業の一つで、石坂産業の会社の前の道を通ることがあっても、どのような会社なのか、正直あまり知りませんでした。
実際に石坂産業のフィールドを訪れてみた時、ここまで資源の循環が体現されている環境はここしかない!と感じ、入社の大きな決め手になりました。産業廃棄物を処理するプラントの現場がきれいに保たれているだけでなく、この処理施設そのものが里山の中にあって、自然と一体化している環境の中にある、ということが驚きでした。
私は現在、営業部に所属し、お客様から持ち込まれる廃棄物の種類や状態などをみて、処理費用を見積ってお客様に提示して決定する「査定」という仕事を主にしています。
この査定の仕事で価格が決まるので売上に直結しますから、営業の仕事の中でも重要なポジションの一つですが、単純に値段を見積るという業務ではなく、お客様との接点を多く持つことができる大切な営業の仕事だと感じています。
入社してから、査定の仕事だけではなくお客様の車両誘導という役割も担当しました。当社のお客様は、建築系の廃棄物を持ち込んでこられる解体会社の方はもちろんのこと、廃棄物処理の同業者の方が石坂産業に廃棄物を運んで来てくださることも多いです。
これは石坂産業のより進んだ再資源化を求めて、「ごみをごみにしない」という地球未来に向けて賛同いただける企業が増えていくことの現れですので、とても嬉しいですし、毎日の仕事は、このように再資源化に関わるすべての人との協働の積み重ねだと感じています。
お客様から持ち込まれる廃棄物は全てが再資源化しやすい状態とは限らないので、入社して間もないころ、私の提示した査定金額に対して、お客様が処理費用を納得いただけないことがありました。
これは、持ち込まれた廃棄物の状態だけをみて、単に定めてある料金表をもとに金額を査定する判断だけが常に正解なのではなく、廃棄物が排出される現場の状況をお客様とコミュニケーションを取りながら確認して、現物の状態とともに判断していくことが必要だと学びました。
私たちは、世の中の廃棄物を出来るだけ再資源化し次の世代まで使えるよう地球に資源として循環していく仕事だからこそ、関係する多くの人々からの信頼を得られるようにならないとなりません、そのためにも廃棄物に関する知識習得はもとより、このプロセスに関わる方とのコミュニケーションを通した協働を推し進めていきたいと思っています。
営業部では、査定をするために必要な社内資格が複数あります、私も入社してこれらの資格を取ってきていますが、更に知識が求められる次のステップの資格取得を目指しています。
これからの目標は、資源循環事業ですべてのモノを循環させる「ごみをごみにしない社会」に向けて、お客様と共に成長していくことです。
いまは、お客様が持ち込まれた廃棄物にまつわる仕事を主として担当していますが、次のステップとして、石坂産業にお客様が来てくださるような仕事、お客様との新しい取引関係をつくるような営業活動をしていきたいと思っています。
そのためには、石坂産業のゴミをゴミにしない資源循環の技術や仕組みをしっかりとお客様に伝え、理解してもらい、賛同してもらう必要があります。私はそのために必要な知識だけではなく、「自分から仕事を見つけてくる」行動力をもって仕事をしていきます。
学生の頃と大きく変わったと感じていることは、「なぜこの仕事をするのか、何のために働くのか」という、社会の一員としての「使命」を考えるようになったことかもしれません。
最近では、「また、黒川さんに会いに来たよ」とお客様に声を掛けてもらうことも多くなりました。
一人ひとりのお客様とのコミュニケーションを大切にして、信頼関係を築いていくことが協働していくことにつながっていると感じますし、何よりも嬉しくて、やりがいを感じるときです。この気持ちを胸に、再資源化に関わるすべての人と共に目指す社会をつくっていきたいです。