トップメッセージ
社会や産業、教育や価値観をも変えていく会社になる。そんな石坂産業の今後に向けた強いビジョンと想いについて代表の石坂が語ります。
私は、高校時代をタイとノルウェーの海外で学び、帰国子女として日本の大学に9月入学、授業は全て英語という学部に所属していました。ですので、就職活動を始めた頃は、海外での経験を生かせるグローバルな仕事をすることを漠然と考えていました。しかし、俗にいう「結局は何がしたいのか分からない」状態でもありました。そんな時に出会ったのが、石坂産業でした。「自然と美しく生きる」というスローガン、ごみをごみにしない社会の実現に向けて企業活動をしていること、しかも私の出身である埼玉県にある会社であることを知り、とても強く惹かれました。
私は、タイで過ごした2年間、社会格差を目のあたりにしてきたこともあって、「貧困、人種、人権」など人を中心とした分野に興味を抱き、大学でも社会・文化人類学を専攻していました。これらの社会問題について学んでいくと「環境問題」との密接なつながりがあることに気がついていましたので、石坂産業が取り組んでいる「環境問題」へのアクションに親和性を感じ、自分が考えていた以上に大きなレベルで社会貢献できそうな会社の取り組みに興味を持ち、その取り組みを世界に広げていければ私が石坂産業で働く意味があると感じて入社を希望しました。また、選考中の面接時には、すぐに働きたいことを伝えると、なんと前例のなかった10月入社として受け入れてもらうことができました。
大学時代は人との繋がりを大切にすることを心がけていました。これまでにお世話になった人、新しく繋がった人とのご縁を大切にすることです。2015年の難民危機をきっかけに、日本国内の難民問題に興味関心を持ち始め、授業だけはなく学生サークル活動としても、多いときには毎週のように品川にある入国管理局に通って、そこで難民認定を待つ外国人の人々との面会、対話を通して彼らの「居場所」を作れるよう働きかけることを目的として活動していました。それ以外にも、南米エクアドルの子供たちとの文通など、様々な外国の暮らしや社会に触れる機会を沢山持つことができました。夏休み期間などの長期の休みには、子供の時に参加経験のあった子供キャンプの運営スタッフとして活動したり、ノルウェー留学時代にお世話になったホストファミリーに会いに行ったり活動的な日々を過ごしていました。
私は高校時代、ほぼ海外で過ごしていましたが、どの国にいても「その国にしかない自然、文化、人」の魅力があると感じています。ノルウェーもタイも日本も、全てが私の大切な場所です。海外に行くというよりは、私にとってはそれぞれの国に帰るという感覚に近い感じをもっています。だからこそ、それぞれの国・地域の魅力を残せる社会にしたい、そう思っています。
就職活動中はインターネットだけでなく、友達や家族からもたくさんの情報が入って来て、結局自分にとって良い会社・働き方は何なのかわからなくなってしまうこともあるかもしれません。そんな時は、自分の学生時代を振り返ってみて、「自分が本当に大切にしていることは何なのか?」等、原点に帰ってみると良いと思います。私は「どんな理念や志、そして価値観を持った会社で、どのような人と働くのか」が大切だと感じています。
入社してから、「会社の取り組みをもっと上手く伝えられるようになりたい」と思っています。石坂産業が目指す「ごみをごみでなくする社会」の実現には、様々な人や企業とのリレーション構築がグローバルベースでも必要になります。そういった中で、会社が本当に大切にしていることや取り組みの価値を伝え、理解してもらい、共感してもらえる人たちを増やして行きたい。私も会社の理念や志に共感して入社しているので、その魅力や価値を広げていけるようになりたいです。
新しい環境に適応することは得意な方ですが、就職と初めての一人暮らしが同時にスタートしたことで、不安はありました。いま住んでいる社員寮から会社、そしてスーパーや駅までは自転車での移動がほとんどです。自転車メインの生活は、そんなに便利でもありませんが、いろいろなルートでのお店の発見など、自転車ならではの生活も楽しいと感じています。
今後の目標は、「会社の自分への期待に応えたい」と思っています。会社に期待をしてもらえるのはとても光栄なことです。そのために、これからも新たな仕事をチャンスだと捉えて挑戦していきます。初めてやる仕事や環境の変化は、不安という壁が常にあります。しかし、それを一歩一歩乗り越えることが自分の成長であり、会社の成長にも繋がると思っています。