トップメッセージ
社会や産業、教育や価値観をも変えていく会社になる。そんな石坂産業の今後に向けた強いビジョンと想いについて代表の石坂が語ります。
「アフリカで就職活動してくる!」これが私の就職活動のスタートでした。昔から海外で働きたいと思っていて、大学4年生の時に休学してアフリカのルワンダとタンザニアに行きました。結果、インターンシップ先から「ここで働かない?」と声をかけていただき、夢が叶ったと思いました。しかし、日本への帰国と同時にコロナが流行し始め、いつ海外に行けるのか先が見えない状況になりました。このまま就職できなかったら…と考えると不安になり、日本での就職活動を始めることにしました。海外インターンで貧困問題をビジネスで解決する“ソーシャルビジネス”に携わる中で、ビジネスはより多くの人に、また社会的に大きなインパクトを与えられる持続可能な仕組みであると感じました。そして「ビジネスを通じて社会貢献をしたい」というのが就職活動の軸になりました。
私は色々なことに興味を持っていたのですが、その中の一つである「環境教育」というワードにヒットしたのが石坂産業でした。調べていくと、産業廃棄物中間処理業を行っている事を知りました。産業廃棄物の会社と聞くと、あまりいいイメージがないかもしれませんが、私は父が一般廃棄物関連の仕事をしていることもあり、なんとなくかっこいいイメージがありました。また、「ゴミを扱う仕事って誰もやりたがらないけど、誰かがやらなくてはいけなくて社会に必要な仕事だよね」と父が言っていたのを思い出しました。これまで貧困問題など社会の裏側に関わってきて、私がしたいことはそういったみんなが目を背けてしまうことだと思いました。
会社について調べる中で、本業以外に農業や環境教育などただ色々な事業を展開しているのではなく、根底に「自然と美しく生きる」というスローガンがあり、「目先の利益にとらわれない、100年先の未来を考える」という会社の在り方に感銘を受けました。石坂産業であれば、本当に社会を、そして世界を変えていける、そんな風に思いました。入社の一番の決め手は、石坂産業はアフリカでの生活と同じくらい、もしくはそれ以上に刺激的かもしれないとワクワクしたことです。
大学では、開発学や国際協力など、発展途上国の貧困問題を学びました。私は「実際に自分の目で見たい!」という想いが強く、アルバイトで資金を貯めては、長期休みに入ると海外に数か月間滞在するという生活を繰り返していました。
現地に訪れるうちに、豊かな自然環境のなかで、人間と自然や動物が密接に関係し合って生活する、彼らの生き方そのものに魅了されました。シンプルな生活で、本当に必要なものは意外と少なくて「人間は自然に生かされている」と気づかせられる体験でした。同時に彼らが誇りに思っている暮らしや、環境が失われていく現状を目の当たりにし、自分にできることは何かと考えていた学生時代でもありました。
就職活動を通して一番の大きな気づきは、「どこで働くかではなく、どう働くか」が大切だということです。これまでずっと、海外で働きたい!日本では成長できない!と思っていましたが、今思えば「環境が変われば自分も変われる」とそんな風に感じていたのだと思います。でも、結局日本にいても、海外にいても、いつも同じことで悩んだり、上司から指摘されることがありました。自分自身の姿勢や態度が変わらなければ、なにも変わらないと。当たり前のようなことかもしれませんが、私にとっては大きな気づきでした。
自分は世界を見て、広い視野をもっていると思っていましたが、実はとても狭いところだけ見ていたのではないかなと感じました。
「信頼される人になりたい!」と思っています。私は、信頼される人とは何か大きなことを成し遂げることだけではなく、日々の小さな積み重ねのことでもあると思っています。特に、挨拶やタイムマネジメント、報連相など「当たり前のことを当たり前にする」ことを意識しています。それは、そのような土台がなくては、どんなに専門的な知識や成果があっても信頼は得られないと思うからです。まだまだ出来ていないことが沢山ありますが、行動や姿勢で示し続けていきたいです。
私は昔から、「アルプスの少女ハイジ」になることが目標なんです(笑)岐阜県の田舎で生まれ育ち、大学で京都の少し都会の方に出てきましたが、「やっぱり普段から自然を感じられる生活がしたい!」と強く感じました。現在は会社近くの社宅に住んでいますが、玄関の扉を開けるときれいな緑が広がっていて、ほっとひと息つける環境があります。でも、ニワトリやヤギも飼いたい、アフリカの音楽楽器も習いたい、新しい言語も学びたいなど、やりたいことだらけなんです。一見、仕事と何の繋がりがないように見えても、視点を変えれば生かせることが必ずあると考えています。軸はしっかりともちつつ、様々なことに挑戦してレベルアップし続けたい。自分らしく生きたいです。