産業廃棄物中間処理

独自の装置設計と手選別で、徹底的に分別分級。
特に処理が困難といわれる領域に挑み、減量化・再資源化率98%を実現。

再資源化率100%を目指して 

産業廃棄物を、資源として再生するための中間処理を行っています。特許を取得した独自の装置設計とスタッフによる徹底した手選別で、高精度な分別分級を実現。特にリサイクルが困難といわれる土砂系混合廃棄物についても再資源化技術を研究・開発し続け、98%という業界トップクラスの減量化・再資源化率を達成しています。 どんなごみでも、再び価値ある資源へと変えてみせる。再資源化率100%に向けて、飽くなき挑戦を続けています。 

石坂産業が提供するソリューション 

産業廃棄物中間処理

受け入れ可能品目
受け入れている産業廃棄物は7品目。がれきや木くず、金属くずなどが混ざり合った建築現場の混合廃棄物も積極的に受け入れています。 多数の自治体で収集・運搬の許可を取得し、産業廃棄物の収集・運搬から積替・保管、処理まで行っています。 

紙くず
木くず
ガラスくず、
コンクリートくず及び陶磁器くず
石綿含有産業廃棄物(積替保管)
がれき類
石綿含有産業廃棄物(積替保管)
金属くず
廃プラスチック類
石綿含有産業廃棄物(積替保管)
繊維くず(廃畳に限る)

使用済み太陽光パネルの再資源化 

使用済み太陽光パネルのリサイクルプラント「太陽光パネル再資源所」を新設し、2025年6月2日より受け入れを開始しました。世界的に再生可能エネルギーへの転換が進む中、20~30年で寿命を迎える太陽光パネルの再資源化を推進し、新たな価値創造と技術開発・向上に取り組んでいます。 

石坂産業「太陽光パネル再資源所」を埼玉県入間市に新設

環境分析

研究機関を設置し、協力会社と提携してアスベスト分析や土壌分析を実施。再資源化に先立つ環境・安全管理の一環として、掘削土壌や地中埋設物、アスベスト含有率の調査なども対応しています。

高い再資源化率を実現する技術とプロセス 

産業廃棄物中間処理のプロセス 

手作業による丁寧な選別と、風力や比重差などを利用した独自の選別装置で、高精度な分別分級プロセスを実現。品質にこだわり、技術を磨き続け、減量化・リサイクル化率98%を達成しています。 

スクリーニング
ふるいの要領で、廃棄物を粒度別に分類します。廃棄物の種類によって、何度もスクリーン装置を通し、より精度を高めます。
仕分け
トラックで運ばれた廃棄物を荷降ろし、選別可能な廃棄物を荒選別し再資源化へ展開します。重機とスタッフの手による工程です。
手選別
混ざり合った廃棄物を、色・質感・光沢に応じて、スタッフが素材ごとに手選別します。どんなに小さくても「資源」になるよう、丁寧に分けています。
選別分解
マグネット重機とスタッフの手によって、鉄・非鉄類を細かく分類。さらにユニット化した住宅建材などを素材ごとに分けるため、分解していきます。
風力選別
風力を利用して、重量別に分類します。粒度が均一になることで、素材ごとの分類が可能となります。
破砕
複合建材を分解し、スクリーン投入前に粒度調整するために、装置を使って砕きます。
磁選
コンベアを流れる廃棄物から、磁石を使って鉄くずを除去します。ここで除去された金属ごみは、有価物プラントで再資源化されます。

全天候型のプラント設備

全天候型の独立総合プラントに各事業プラントを集約し、再資源化までの全工程を一貫して行っています。各プラントは完全屋内構造となっており、装置や重機を安定稼働させることが可能。また、天候に左右されない安全な作業環境で、社員一人ひとりが高い技術力を発揮しています。

廃コンクリート再資源化プラント
廃プラスチックプラント、減量化プラント
分別分級プラント
チッププラント
有価物プラント

再生可能エネルギーの活用

最先端の省エネ技術の導入とともに、再生可能エネルギーへの転換を進め、里山を中心としたエネルギー循環の仕組みづくりに取り組んでいます。 
2021年には、本社・プラントで使用するすべての電力の再エネ化を達成しています。

石坂産業が再エネ電力を全面導入し、再エネ100%を達成

再生可能エネルギー活用の詳細はこちら

コラボレーション

スマートプラント技術の導入

あらゆるごみを資源として循環させるために、さまざまな企業と手を取り合い、最先端技術を導入し、スマートプラントの実現に挑んでいます。 

スマートプラント実現に向けた3社協業 日本電気株式会社 / インテル株式会社
2020年7月より協業を開始。AIやローカル5Gなどのネットワーク技術を活用し、プラント内の人員不足への対応や安全・安心な作業環境づくりを推進。これまでに、トラックで搬入される廃棄物の容積を、レーザーセンサーで自動計測する技術等の開発にチャレンジしました。 
廃棄物選別ロボット共同開発 東急建設株式会社
東急建設が研究開発した廃棄物選別の技術をベースに、ディープラーニングによる画像解析技術を用いて建設廃棄物の自動選別を行う「廃棄物選別ロボット」を共同開発。2021年4月に、手選別ラインにロボットを導入しました。 さらに、高度化を目指して取り組みを進めていきます。

エネルギーの有効活用 

廃棄物処理に伴って発生するさまざまなエネルギーを有効活用するため、関係各所と連携し、研究開発に取り組んでいます。 

振動・騒音の波形IoT測定装置とモニタリングシステムの開発 群馬県立産業技術センター
プラント内に設置された破砕機やスクリーンから発生する騒音・振動の周波数を測定するIoT装置を開発し、波形の正常・異常を判断するモニタリングシステムを同時に開発。プラントトラブルを未然に防止を行う共同研究に取り組んでいます。現在実装化し、その妥当性を検証しています。将来の実用化(商品化)を目指しています。

施設見学/研修プログラム

私たちは年間を通して、皆様にご参加いただける工場見学を行っています。大人の方向けの内容や、親子を対象にした見学会、企業・団体さま向けの見学会など、テーマや予算、時間などお客様のご要望に合わせたコースを提供いたします。

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