自然・環境

里山の生態系や、土壌、エネルギーをも循環させるために、生物多様性の保全、エネルギー利用の最適化や再生可能エネルギーへの転換に取り組み、地域・地球環境との調和を目指しています。

生物多様性の保全

昔から続く地域の里山保全・再生活動を通じ、生物多様性の保全・回復の取り組みや、地域の里山景観や伝統的な管理方法の継承を行っています。里山を「三富今昔村 くぬぎの森」として一般開放し、訪れる人々とともに自然再生に取り組んでいます。

JHEP認証制度“AAA” 認定・更新

公益財団法人 日本生態系協会が、生物多様性の保全への貢献度を客観的・定量的に評価・認証する制度で、生きものが暮らす環境に着目して森林環境を評価します。2012年に最高位の“AAA”の認定を受けました。5年ごとに更新の必要があり、2017年と2022年に更新を続けています。

生物多様性のための30by30アライアンス参加

生物多様性の損失を止め、回復させる「ネイチャーポジティブ」を目指し、2022年に参加しています。これは日本がコミットしている「30by30目標」達成に貢献する取り組みであり、今後も里山の保全・継承、体験を通じた環境教育など、生物多様性の回復に、途切れることなく取り組みます。

自然共生サイト認定

「30by30目標」達成のために国が実施する取り組みで、環境省・農林水産省・国土交通省の三省共同で「民間の取組等によって生物多様性の保全が図られている区域」を認定します。三富今昔村は2024年3月に認定を受け、「地域生物多様性増進法」として法制化されたことに伴い、2025年9月に改めて認定を受けています。

CO₂削減/再生可能エネルギーの活用

エネルギー利用の最適化や再生可能エネルギーへの転換を進め、地域や地球環境と調和するプラントを目指しています。2021年には、本社・プラントで使用するすべての電力を再エネ化。バリューチェーン全体でのネットゼロカーボンを実現していきます。

再エネ100宣言 RE Action参加

2050年までのカーボンニュートラル、脱炭素社会に向け、企業・自治体・教育機関・医療機関等が使用電力を100％再生可能エネルギーに転換する意思と行動を示し、再エネ100％利用を促進する枠組みです。2021年に参加し同年12月に使用電力を100％再エネに転換。目標を早期達成しました。

省エネ型電動重機

2006年より日立建機日本株式会社と協働し、いち早く電動重機を導入。Jークレジット認証を受けた電動重機を10台プラント内に設置。年間約90トンのCO2を削減するとともに、排気ガスのゼロ、温度上昇の抑制、静音化などの職場環境の改善効果もあります。

大型鉛蓄電池

株式会社関東日立と協働し、国内民間工場最大級である1100kWの「大型鉛蓄電池」を設置。夜間電力を蓄電し、日中に全電力の1/3を蓄電池から供給することでピーク電力をカット。蓄電した電力は、停電・災害時にはVPP(Virtual Power Plant）として活用可能です。

太陽光発電

プラントの屋根や敷地内に太陽光パネルを設置。年間約20万kWhの（約60世帯分の年間電力使用量）を発電しています。三富今昔村をはじめとした施設の電力源となっています。

地中熱利用システム

三富今昔村のくぬぎの森 交流プラザに、地中熱を利用した環境配慮型の空調システムを導入。地上と地中の温度差を利用することで、常に15〜22°Cの空気を供給しています。エアコン利用時に比べ、消費電力は10分の1に削減されます。

風力＋太陽光の一体型発電

風力発電と太陽光発電を併用した、一体型の発電装置を設置。晴天時は太陽光パネルで発電することはもちろん、雨天・雲天時は風力発電で蓄電。ここで発電した電力は施設内の常夜灯として、利用しています。

環境イニシアチブへの参加

「The Climate Pledge」署名

2019年にAmazonとGlobal Optimismが共同で立ち上げた「気候変動対策に関する誓約（The Climate Pledge）」は、パリ協定で定められた目標より10年早い、2040年までにネットゼロカーボンの達成を目指すもので、当社は2022年に日本企業として初めて署名し、目標達成に向け取り組みを進めています。

経済産業省「サーキュラーパートナーズ」への参画

経済産業省が、2023年3月策定の「成長志向型の資源自律経済戦略」に基づき設立した「サーキュラーパートナーズ」に参画しています。サーキュラーエコノミーは、個々の企業だけでは実現できないとの考えから、産官学の連携を促進するためのパートナーシップで、ライフサイクル全体で関係者の連携と取り組みの拡張を目指しています。