かつて江戸時代、日本は世界有数の循環型社会でした。しかし現代はどうか、というと、便利であることに気を取られ、自然という、かけがえのないものを犠牲にしつづけています。大切なのは一人ひとりができることを考え、行動していくこと。環境教育を通して、自然と共生する暮らしを共創していきます。

五感で学ぶ、環境教育のメッカになる。

地球温暖化、生物多様性、廃棄物処理。世界三大環境問題を解決するためには、「持続可能な開発のための教育(ESD)」が必要だと言われてきました。一方で、日々廃棄物処理に立ち向かう私たちは、環境問題の最前線にいる、とも言えます。だからこそ、「石坂産業にしかできない環境教育があるのではないか」と考えました。体験型里山環境教育フィールド「三富今昔村」は、その想いを形にしたものです。2011年10月には環境教育等促進法が施行され、私たちは民間企業で初となる認定を取得。

工場見学には、世界各地から政治家や大使、経営者、ビジネスパーソン、学生など、年間2万人以上が訪れています(※)。海外からお越しになる方の中には、弊社の「ごみにしない技術」「リサイクル化率98%」は驚くべき数字だと言う人もいます。諸外国の多くは、いまだに埋め立てが主流だからでしょう。しかし持続可能な社会が求められる中、ゴミを埋め立て続ける世の中でいいのか。そんなメッセージも投げかけています。

※2017年4月末時点の数字

体験の場と機会の提供。学校との連携。

くぬぎの森環境塾は埼⽟県知事から「体験の機会の場」(※)第1号に認定され、埼⽟県職業訓練校にも認定されました。⼩中学校など、学校の体験学習や社会科見学の受け⼊れ先にもなっており、年間約3,000人の学校関係者が訪れています。⼤切なのは、「場」と「機会」を提供する企業になること。⼩中学校の授業の⼀環として先⽣たちがここで教えたり、NPOを⽀援して活動を活性化させたり。最近は、さまざまな有識者からお声がけいただけるようになりました。いずれは⼤学と連携して、環境分野の科⽬として、単位になるようにもしていきたいと考えています。⾃然豊かなこの地をいかに⽣かすか。ここで⽣まれた⼈のつながりをうまく融合させることで、新しい⽂明をつくり出すこともできる。さまざまな可能性を秘めていると考えています。

※体験の機会の場認定制度とは、⺠間の団体が提供する⾃然体験活動などの体験の機会の場に対し、国、都道府県知事、政令市または中核市の⻑が認定する制度。

キーワードは共育。地域と一緒に。

お互いの知⾒を持ち寄り、共に学び、共に育つ場でありたいと考えています。そこで地域の皆様やNPOと⼀緒に、やまゆり倶楽部としてイベントやボランティア活動を⾏っています。2016年春には、「SATOYAMAと共に⽣きるEXPO 〜⾃然、技術、そして100年後の未来〜」も開催。100年先を見すえ、⾥⼭の豊かな恩恵を100のコンテンツにした、いままでにない「環境エキスポ」です。"⼈がつい⾜を運びたくなる、みんなが楽しめる環境エキスポ"として、今後も定期的に開催し、100年先の⾃然との共⽣を考える"プラットフォーム"になることを⽬指していきます。

そして、皆様の熱い声にお応えし、次回「SATOYAMAと共に⽣きるEXPO」は2020年、東京オリンピックイヤーに開催をさせていただくことにいたしました。2020年は、全世界から⽇本に注⽬が集まる年です。同じ⾸都圏でオリンピック・パラリンピックが開催され、海外からのお客様もこれまで以上に来⽇されることが予測されます。そんな喜ばしい年に、第1回を超える「SATOYAMAと共に⽣きるEXPO」を開催したいと思います。

海外とつながって、地球規模で考える。

ヨーロッパ中から⼈が集まる環境教育の場として知られる「CAT」や、世界的に有名なインドネシア・バリ島の「グリーンスクール」。海外で展開されている環境教育機関と連携しながら、グローバルな視野で、環境教育に取り組んでいきます。イギリスやインドネシア、フィンランドなど、⾃国の取り組みや課題についての意⾒交換も始まっています。それぞれの国が⼿を取り合い、地球規模で取り組んでいく。それは決して夢物語ではなく、⼀歩ずつ着実に、幕を開けつつあります。