News Release

2024-02-29

  • 共創・協働

リサイクル盛土材「NS-10」が店舗資材の原料として 「SHIRO ルミネ池袋店」で初採用されました

石坂産業株式会社(本社:埼玉県三芳町、代表取締役:石坂典子、以下「石坂産業」)は、建設系混合廃棄物から再生した精選土を原料とした盛土材「NS-10(エヌエス・テン)」が、株式会社シロ(本社:東京都港区、代表取締役:福永敬弘)が、本年3月1日(金)に増床リニューアルオープンする「SHIRO ルミネ池袋店」のカウンター什器の天板の原料として採用されたことをお知らせいたします。
「NS-10」はこれまで主に道路の盛土材や埋戻し材として使用されてきましたが、今回、店舗資材の原料として初めて採用されました。


石坂産業が共同開発した盛土材「NS-10」
石坂産業は、産業廃棄物の中間処理において業界トップクラスの減量化・再資源化率98%を誇ります。その技術の中心は、建設系混合廃棄物に含まれる土砂の分別・分級技術です。
建設系混合廃棄物から、機械選別と手選別により異物を徹底的に取り除き、分別・分級された土砂「精選土」を取り出します。
その精選土を造粒・固化させた砂質土状の盛土材が、アイエスエンジニアリング株式会社(本社:埼玉県所沢市、代表取締役:石坂靖子、以下「アイエスエンジニアリング」)と共同開発した「NS-10」です。「NS-10」は、2015年に、廃棄物由来の盛土材としては国内で初めて建設技術審査証明を取得しました。

その後も、リサイクル資材にさらなる付加価値を生み出すべく研究開発を重ね、2023年9月、石坂産業敷地内に「NS-10」を外壁資材に使用した、完全循環型バイオトイレ「トイレトワ」(注1)を建設しました。

▲分別・分級プラント

▲建設系廃棄物に含まれる土砂を再生した盛土材「NS-10」


「NS-10」をSHIROの店舗づくりに使用
コスメティックブランドSHIROは、誕生から15年目を迎え、本質的な循環のために廃棄物ゼロを目指す取り組みを行っています(注2)。今回、「Zero Waste Design」をビジョンに掲げ、すべての地表資源が循環する社会の実現を目指す石坂産業の理念が合致し、廃棄物ゼロをめざす店舗づくりの第1号店として増床リニューアルオープンする「SHIRO ルミネ池袋店」のカウンター什器の天板に「NS-10」が使用されました。
 
SHIROが1 月に販売開始した、新たにつくらない新たなものづくりから生み出した限定フレグランス「ZERO COLLECTION FRAGRANCE」のプロダクトビジュアルも、石坂産業の再資源化プラントで撮影されました。


▲「SHIRO ルミネ池袋店」のカウンター什器の天板に採用

▲石坂産業のリサイクルプラントで撮影された「ZERO COLLECTION FRAGRANCE」プロダクトビジュアル


リニューアル店舗で循環型モデルを実現
「SHIRO ルミネ池袋店」のリニューアル工事に際して発生する石膏ボードやがれき、鉄、廃プラスチックなどの産業廃棄物1,210kg(2024年2月28日現在)は、石坂産業の中間処理により100%再資源化。店舗をただ新たにつくり変えるのではなく、一度は不要になったものにクリエイティブを加えることで生まれ変わらせる取り組みとして、「NS-10」の使用のほかにも、建築余剰材をそのままカウンターにすることや、販売用タイルの検品時にはじかれたものが什器の壁面タイルに再活用されています。
リニューアル後の店舗でリサイクル資材を使用する「SHIRO ルミネ池袋店」で、石坂産業が目指す廃棄物の循環の形が具現化されました。

今後も、ものづくりの製造・設計段階から「廃棄物ゼロ」を目指す「Zero Waste Design」の可視化を推進してまいります。


(注1)完全循環型バイオトイレ「トイレトワ」
https://ishizaka-group.co.jp/news/article/3a0d-41nuvg

(注2)株式会社シロ「SHIRO 15年目の宣言」
https://hello.shiro-shiro.jp/company/15years/
 
・アイエスエンジニアリング株式会社
https://www.is-engineering.co.jp/

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