Message

あらゆる分断を超えて——
未来へと続く“円環”をつむぐ

調和のとれた社会の再生に挑む

いま、私たちの生きる社会は、さまざまな“分断”に直面しています。経済成長が進む中で、失われていく自然への敬意や、世界人口の増加とともに増え続ける廃棄物。合理性や効率が優先される中で、人と人とのつながりや感性も、いつしか置き去りにされつつあります。しかし、かつてこの地には、自然とつながり合い、一体となった人々の暮らしが確かにあったのです。

石坂産業は、ごみをごみにしない社会を目指し、「Zero Waste Design」の実現に取り組んできました。そんな挑戦を続けてきた私たちだからこそ、たどり着いた理想があります。単なる資源循環にとどまらず、人の営みと自然の営みをもう一度結び直す。そして、あらゆる分断を超えて、調和のとれた社会を再生する。そのために私たちが提案する新しい世界観が、この「円環モデル」です。

ごみをごみにしない「資源の円環」。環境と調和して産業を発展させる「経済の円環」。人と人、人と自然をつなぎ合わせ、新たに根付かせる「文化の円環」。そして、動物や森、土や水にいたるまで、いのちを宿すすべての存在と共に生きる「生命の円環」。これらの円環は、それぞれで閉じることなく、互いに呼応しながら、めぐり続ける未来へと続いていきます。

複雑な現代社会のほころびは、簡単には繕うことができないのかもしれません。しかし、私たちは信じています。不確実な時代だからこそ、地道な試行錯誤によって、未来は自らの手でつくり出せるということを。誰かが何かをしてくれるのを待つのではなく、自分たちの技術を磨き、まず動く。それが、石坂産業が貫いてきた姿勢です。

私たちが願うのは、この「円環モデル」への共感が広がり、地球上のさまざまな場所で変化が生まれ、調和のとれた社会の再生へとつながっていくこと。だから、まずは私たち自身が、立場や価値観の異なるさまざまな人と共に歩みたい。対話を重ねながら、それぞれの想いを、共に形にしていきたいのです。

“円環”をつむぎ出す三つの挑戦

石坂産業は、これから「場」・「もの」・「こと」づくりに、真剣に取り組みます。

「場」:環境と経済をつなぐ共創の拠点づくり

自然の再生と経済性の両立を、共に考える場所をひらくこと。組織や立場の垣根を超え、共に手を動かし、知恵を練り上げ、次世代へと伝承していく。そのような共創の拠点となることを目指し、創発の空間づくりを進めています。

「もの」:自然界と調和するプロダクト開発

自然界と違和感なく調和し、生命を脅かさない「もの」をつくること。地球が数百年、数万年、数億年をかけてつくり出してきた資源を、「捨てる社会」にはしない。たとえば、グリーンインフラやブルーインフラのように、生態系循環の一要素として機能するプロダクトを生み出していく。これは、人間が発展させてきた産業技術を自然へと還元していく挑戦です。

「こと」:環境に価値を生み出す仕事と行動

私たちは「場」も「もの」も、同じ未来を目指す人たちと共につくり出します。他者、他事、他物に対する人としての「思いやり」や「共感」を出発点に、環境に価値を生み出す仕事と行動へと共創を広げていく。

これらにより、調和のとれた社会を再生するための確かな土台をつくっていきます。

地域から、地球から、選ばれる企業へ

大きな変化を目指すときこそ、じっくり時間をかけて。古いものを大切に、流れる時間を楽しみながら、前進させていく。私たちは、先代から受け継いだこの姿勢で、着実に変化を起こしていきます。そして、共鳴する人々と共に歩むことで、やがて輪が広がり、新たな文化となって受け継がれていく。地球規模で変革の波紋が広がった先に、地域からも、地球からも、選ばれる企業となること。それが石坂産業の挑戦であり、願いです。

代表取締役

EN:施設見学/研修プログラム

XXXX

Contact Us

XXXX